冗談では、終わらせない。
2008年。この年の全日本ラリー選手権において、ひとつの小さなチームが誕生しました。
当時のモータースポーツ界ではまだ珍しかった「痛車」カラーリングを身にまとい、日本最高峰のモータースポーツ選手権に参戦したそのチームの名前は、「メロンブックスラリーチャレンジ」。
チーム構成員はわずかに2名。機材と呼べるものは何もなく、サービス体制は現地の協力チームに委託する。
多くのサポートスタッフが同行し、見事なバックアップ体制を誇るワークスチームとくらべると、取るに足らぬほどの小さな、小さなチーム。
このちっぽけなチームが、よもや日本モータースポーツ史上初となるキャラクターマシンによる最高峰シリーズチャンピオンを獲得することになろうとは、いったい誰が予想し得たでしょうか?
あれから幾多のイベントを駆けぬけ、数え切れぬほどの喜びと苦難を乗りこえてきたチームは、今もなお全日本ラリー選手権の最前線に立ちつづけています。
当時からは想像もできないほどの多くのチーム装備をたずさえ、たくさんのファンや協力スタッフに活動をささえられながら。
しかし、その根本に流れる「想い」だけは、あの頃からまったく変わることはありません。
ファンとともに笑い、ファンとともに泣き。
ただひとつの「勝利」という栄光に向けて、持てるすべての力をふりしぼって走りつづける。
冗談では、終わらせない。
それはチーム結成当初に掲げられたテーマであり、我がチームが現在もかたく守り続けているチームスタイルでもあるのです。